- 著者
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横山 孝文
- 雑誌
- 情報処理
- 巻号頁・発行日
- vol.47, no.2, pp.143-146, 2006-02-15
放送と通信の融合が大きくとりあげられるようになり,著作権が大きく注目されるようになった.放送番組などの映像コンテンツは,原作・脚本・音楽・実演家など複数の権利を利用することによって構成され,権利の固まりとよく言われる.また,同じ知的財産権でも特許権などが産業的なモノを扱うのに対して,著作権は文化的なモノを扱っていることから,一見抽象的で複雑なように思われるかもしれない.さらに,ネットに放送番組がなかなか出てこないことにより,放送事業者が番組を出し惜しみしているのではないかという声もある.そこで,放送をいろいろな角度から整理しながら,今一度、放送番組における著作権について考察する.