著者
丹波 澄雄 相馬 孝志 吉田 功 横山 隆三
出版者
社団法人 日本リモートセンシング学会
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.381-392, 1988-12-30 (Released:2009-12-11)
参考文献数
13

陸奥湾海況自動観測ブイシステムによる実測水温データを用いて,AVHRR水温から推定される海表面温度の精度を調べた。Ch.4及びCh.5の輝度温度の二重回帰式では,標準誤差は0.5℃程度で推定できた。2つのスペクトルバンドを用いることによって,大気効果にともなう誤差は効果的に補正できたが,大気一海面の相互作用による誤差は補正できなかった。現在さらにデータ数を増した場合やCh.5のバンドを有していない偶数号(6,8,10号)のNOAAデータの解析も進行中であり,これらの結果を総括してAVHRRから得られる水温情報の精度の総合評価をおこなう予定である。また大気一海面の相互作用と熱放射との因果関係の解明や測定原理の異なる水温情報の利用及び判読についても,今後の研究に待つところが大きい。本研究に用いたAVHRR画像データは東京大学生産技術研究所より,陸奥湾海況自動観測ブイデータは青森県水産増殖センターより,気象観測記録は青森地方気象台から提供された。ここに各位に対し深謝するものである。なお本研究は文部省科学研究費特定研究(1)「宇宙からのリモートセンシングデータの高次利用に関する研究」(昭和60~62年度)によりおこなわれたものである。
著者
横山 隆三 白沢 道生 菊池 祐
出版者
一般社団法人 日本写真測量学会
雑誌
写真測量とリモートセンシング (ISSN:02855844)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.26-34, 1999-09-02 (Released:2010-03-19)
参考文献数
9
被引用文献数
17 19

Overground-openness and undergroundopenness are defined for a grid point on digital elevation models. The former is a characteristic quantity to describe sky extent over the point within a distance L and takes large values for convex landf orms. The latter is to describe underground extent and takes large values for concave landforms. These concepts are applied to 50m-mesh digital elevation model of Mt. Iwate to make openness maps of L=5km and L=0.5km. The maps were found useful to represent topographical features such as the lines of ridge and valley.