著者
住友 弘二 鳥光 慶一 樫村 吉晃
出版者
日本電信電話株式会社NTT物性科学基礎研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

シリコン基板上の微小井戸アレイを脂質二分子膜でシールすることで,膜タンパク質の機能する場を構築した.微小井戸内にイオン濃度に反応する蛍光色素を封入することで,脂質二分子膜に導入したイオンチャネルの機能計測を可能にした.微小井戸の容量を非常に小さくすることで,高感度な検出を実現した.微小井戸をシールする脂質二分子膜は,内外の浸透圧差など機械刺激に非常に敏感に反応することが分かった.高感度なメカノセンサーの可能性を示した.また,実際の神経細胞の成長制御を通して,ナノバイオデバイスと精細胞の連携の可能性も示した.