著者
橋元 博樹
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.242-247, 2012
参考文献数
10

学術情報流通においては,英文のジャーナルと比較して和書モノグラフは依然としてデジタル化が進んでいない。近年,たしかにいくつかの商用サービスはスタートした。また,「電子書籍元年」と呼ばれた2010年には,さまざまな議論が沸き起こり新たな技術も紹介された。だが,学術書にかんして言えば,いまだ有効なビジネスモデルが見出されているとはいえない。学術書の電子化について何が課題となっているか,また成功の条件はなにか。研究者や大学図書館からは望まれつつも,なかなか離陸しない日本の学術書の電子化について,主にその流通の側面から考える。
著者
橋元 博樹
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.244-250, 2015-06-01

学術コミュニケーション界,出版界ともにデジタル化が浸透していることは疑いようもない事実である。しかしこのふたつの領域で活動している学術出版社による電子書籍ビジネスは期待されているほど進んでいるわけではない。出口がみえないと言われる出版物販売額の低迷,すなわち「出版不況」のなかで,その一端を占める学術書市場はどのような状況にあるのか。本稿では学術出版社の活動に焦点をあて,大学教科書と大学図書館の印刷本市場を概観し,電子学術書の可能性を探る。
著者
橋元 博樹
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.242-247, 2012-06-01 (Released:2017-04-18)
参考文献数
10

学術情報流通においては,英文のジャーナルと比較して和書モノグラフは依然としてデジタル化が進んでいない。近年,たしかにいくつかの商用サービスはスタートした。また,「電子書籍元年」と呼ばれた2010年には,さまざまな議論が沸き起こり新たな技術も紹介された。だが,学術書にかんして言えば,いまだ有効なビジネスモデルが見出されているとはいえない。学術書の電子化について何が課題となっているか,また成功の条件はなにか。研究者や大学図書館からは望まれつつも,なかなか離陸しない日本の学術書の電子化について,主にその流通の側面から考える。