著者
橋本 創造
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.15-19, 2001-09-01
参考文献数
24

ラポスキイは、世界最初の造形用アナログ・コンピュータを発明して、それを使って1950年からコンピュータを使う造形の創作を始めた。本研究では、1950年以前にラポスキイの図学を形成する過程で大きな影響を及ぼすことになった19世紀にリサジューによって発明されたリサジューの装置とブラウンが発明して20世紀に発達したオシロスコープ、リサジュー図形、オシロスコープを利用したバーネットの柄デザインとマクラレンの抽象映画、ペンジュラム・フォトなどの歴史的役割を解明した。
著者
橋本 創造
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.35-42, 1999-11-30
被引用文献数
1

本研究では, ヘルベルト・W・フランケのコンピュータを使う造形に関わる1962年までの業績を明らかにした。フランケは, 1950年代から, 芸術用のアナログ・コンピュータの開発を始めた。やがて開発したコンピュータで, 回路を選んで適切に組み合わせ, 知的に制御をすることで画像を生成して, オシロスコープなどに出力をした。フランケは, その出力結果を写真撮影した。そして1956年以降, 学術誌や専門誌や展覧会などで発表をした。彼は, それ以前にはなかったような造形に成功し, デザインの発展に貢献した。