著者
関 庸一 橋本 巧
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.192-198, 1996-08-15
被引用文献数
4

従来, CUSUM Testなどが用いられていた自動検査などにより得られる逐次データを対象とし, 各データが正規分布に従うと仮定できる場合について, 母平均及び母分散の変化を検出し, 変化後の値を特定するという母集団変化の検出問題を取り扱う.この問題にMDL(Minimum Description Length)基準を用いることにより, 変化の特定と, 母平均値及び母分散値の推定問題を一貫して取り扱う方法を提案し, その特性をCUSUM Testと比較して明らかにした.また, トレードオフ関係にある誤り検出確率と検出遅れを調整する方法を提案する.