著者
橋本 知子
出版者
足利短期大学
雑誌
足利短期大学研究紀要 (ISSN:03893278)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.67-78, 1994-12-15

この研究は看護婦の「やさしさ」に関する実態を質的研究によって明らかにしようとしたものである。看護婦(120名)や看護学生(175名)が看護の専門的援助関係の「やさしさ」は一般の「相手の立場になる」「共感」「受容」「尊重」に含めて「専門的知識」「厳しさ」を用いて識別しており, 更に経験を通して「客観性」「理解」「謙虚」「奥深さ」をもって, 対象とある一定の距離を保ちつつ発展していく特徴的な「やさしさ」を示していた。