著者
正木 喜勝
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、大正期の関西における新劇運動の実態を、「上演」および「東京との比較」という点に注目しながら調査・研究することを主眼とした。具体的には、文芸協会や築地小劇場の関西公演のほか、関西新劇の嚆矢とされる『幻影の海』の上演分析を行った。その結果、関西新劇の誕生に「宝塚」という場所が果たした大きな役割を明らかにすることができた。詳細は拙稿「宝塚と新劇(1) 宝塚のパラダイスと関西新劇の誕生」のとおりである。
著者
正木 喜勝
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、1925年から1930年まで東京で活動した劇団「心座」の実態を、「上演」という側面から考察した。具体的には、村山知義や舟橋聖一の上演作品の再構築を実証的に行い、彼らと歌舞伎俳優が近代劇という場で接触することで、いかなる問題があらわれたのかということを考察した。同時に、当該の上演が依拠する創作理念の複合性についても明らかにした。長らく等閑に付されてきた心座をこうした文脈において「再発見」したことは、これまでの近代日本演劇研究に新しい視座をもたらすものといえる。