著者
武田 啓司
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

マイクロSQUID磁束計はマイクロ~ナノメーターサイズの微小磁性体1個の磁性を測定するのに適した高感度な磁気測定装置である。これまで6K以下で動作するフランスグループの低温超伝導タイプのみが開発されていたが、申請者らはより高温までの測定を目指して高温超伝導タイプを開発した。分子性強磁性体のマイクロ結晶の磁化曲線測定を行い、温度4-70K、磁場8kOeまでの範囲でスピン感度10^8μBを達成し、更にダイポール計算との組み合わせにより、初めてマイクロSQUIDスタンドアローンで磁化の絶対量決定に成功した。