著者
武田 泰明 金崎 益巳 加納 尚之 井上 倫夫 小林 康浩
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第45回, no.ハードウェア, pp.89-90, 1992-09-28

我々の研究室では,共有メモリ型マルチプロセッサシステムのプロトタイプとして,プロセッサユニット(PU)を64台実装した並列計算機"砂丘"を製作した.このタイプの計算機では,アクセス競合によるオーバーヘッドはシステムが大規模になるほど増え,PUの台数に比例した処理速度の向上が得られなくなる.アクセス競合を回避するために,共有メモリの階層化,インターリーブ方式,多重ポート化を行った.さらにメインメモリは,マルチリードワンライト方式を採用し,リードアクセスバスとライトアクセスバスを分離した.本報告では,並列計算機"砂丘"のシステム構成について述べる.