著者
武田 竜治 菅原 遼 畔柳 昭雄
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.34(2020年度 環境情報科学研究発表大会)
巻号頁・発行日
pp.240-245, 2020-12-07 (Released:2020-12-07)
参考文献数
8

本研究では,水郷集落が多数立地する琵琶湖周辺に着目し,水郷集落の立地分布を把握した上で,湧水利用が盛んな米原市醒ヶ井地区を対象に,水路及び水利施設の利用管理の特徴を把握した。その結果,抽出した水郷集落61 ヶ所に関して,集落の立地分布と水路形態の傾向を整理し,上水道整備前後における水路利用の変化を把握した。また,醒ヶ井地区では,湧水の特性を活かし,現在においても洗い場や生簀等の水利施設を介した住民と湧水との係わりを確認でき,特に,集落の形成過程に応じた特有の水路及び洗い場の利用管理の実態を捉えた。