- 著者
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武藤 武志
- 出版者
- 一般社団法人 日本デザイン学会
- 雑誌
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第57回研究発表大会
- 巻号頁・発行日
- pp.P29, 2010 (Released:2010-06-15)
クロスメディアやメディアミックスの中心にはWEBサイトが置かれることが多いが、その中でもWEBサイトや動画共有サイト等の普及により、動画がプロモーションやリッチコンテンツとして使用されるケースが増加している。そこでの動画の尺は、テレビCMより長く、映画より短い時間で構成されている。この尺での映像表現を魅力的にするためにはその尺に合った「盛り上がり」を考えなくてはならない。映画ほど時間をさいての盛り上がりの設定は困難であり、テレビCMのような短時間でのインパクトを追求した表現では、WEBに誘導する効果は薄いと言える。
この盛り上がりを考える上で、情報量との関係に注目した。映像表現には多くの種類の情報が混在している。文字情報、写真やイラスト等のグラフィック、オブジェクトの動きから、音楽・効果音などである。情報量を調節することが、映像のリズムを演出し、視聴者の集中力を維持し、しいては魅力的なものとなると推測される。
本研究では映像表現における盛り上がりについての要因の抽出分析を行い、仮想映像モデル作成、印象評価等を行い、各要因の関係性について考察する。