著者
段 家誠
出版者
阪南大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、世界銀行の正統性と国際開発レジームにおける影響力を、 世界銀行の査閲(インスペクション)パネルの事例を実地調査と文献資料等により明らかにす るものである。開発途上国における環境と社会影響、人権侵害等で問題となった世銀プロジェ クトを査閲パネルと非政府組織(NGO)の視点からみることによって、当該国と先進国の市民社 会が、グローバル・ガバナンスのなかで、どのようなつながりを持つかを知る手がかりを得た。 調査対象は、カンボジアのプノンペン、ネパールのアルン渓谷、アルバニアの火力発電所、世 界銀行・IMF 年次総会における市民社会(CSO)会合等に及んだ。