著者
渡辺 基広 水越 大介 後藤 智範
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.41-44, 2004

1990年代以降、複雑なデータ構造をもつ様々な対象に対する情報視覚化の研究が盛んに行われるようになった。 EDR電子辞書やNTT日本語語彙体系のような階層構造を有する大規模用語知識ベースを対象として、単一円錐モデルに基づく仮想3次元表示プログラムをJAVA3Dを用いて実装した。さらに表示用語総数に対する実行時間の計測を行った。描画対象オブジェクトの総数をnとすると、描画処理そのものは計測結果からO(n^3)となることが判明した。プログラム言語の制約、仮想3次元描画対象としての用語知識ベースの特性から、高速化の可能性について議論した。