著者
中西 大祐 永長 知孝 高橋 大介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS
巻号頁・発行日
vol.108, no.471, pp.59-64, 2009-03-02
被引用文献数
5

本稿では,都市景観内スポット情報とWeb上の住所情報を用いたポジショニングシステムの検討が行われている.まず,既存のポジショニングシステムの精度の確認をするために,携帯電話に搭載されているGPS機能を用いて,都市部において測位実験が行われている.次に,システムの提案が行われている.利用者は携帯電話のWebブラウザを用いて,専用フォームからサーバ側に周辺の建物に関する情報とGPS等から取得した位置情報を送信し,その情報をもとに実行されたWeb検索結果から位置情報を得ることができる.提案方式について評価するため,GPS実験の位置情報と測定地点のスポット名情報を用いたシステムの動作実験が行われ,GPS単独使用時より測位精度の向上が見られることが示されている.最後に,提案システムの考察が行われ,使用するスポットの選択,Webサイトの構造と測位誤差の関係について述べられている.
著者
宇賀 大貴 川嶋 大地 永長 知孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.63, pp.37-42, 2011-05-19

本稿では,加速度センサ搭載端末を用いた早期地震警報システムについて検討が行われている.最初に近年普及してきたスマートフォン等の携帯端末に搭載されている加速度センサを地震計として用いたシステムが提案されている.地震計となる加速度センサ搭載端末では,地震発生時に加速度センサから加速度の値が取得され,閾値以上の加速度が検知されたときに一定地域ごとに設置されたサーバへ情報が送信される.サーバは送られてきた情報を管理し,震度や震源を推定し周辺の利用者端末へ警報を発信する.また,提案システムについて実際にサーバを設置し,送受信能力の測定が行われ,その結果が示されている.
著者
守谷 誠太郎 永長 知孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.556, pp.59-64, 2008-03-19
参考文献数
9

本稿では,緊急地震速報を利用した車両向け早期地震警告システムの検討が行われている.まず,電文情報に現在位置の座標と地盤情報を付加したシミュレーションが行われている.その結果,緊急地震速報に位置情報と地盤情報を追加することで各地域の車両向けのより詳細な警告が出来ることが示されている.次に,システムの提案と配信方法の検討が行われている.配信方法は,タイムラグは考慮する必要があるが,品質が高く移動体にも利用可能な地上デジタルテレビ放送の利用が有効であると示されている.また,DSRCを組み合わせることで,単体より高い信頼性を確保することが可能になると考えられる.最後に,車載アプリケーションのプロトタイプが試作されていて,模擬警報の動作確認が行われている.
著者
永長 知孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.474, pp.39-43, 2002-11-18

本稿では,第5回IEEE ITS国際会議(ITSC2002)の概要が報告されている.ITSC2002は,2002年9月3日より6日までの4日間,シンガポールのサンテック・シンガポール国際会議・展示センターで開催された.ITSCは,IEEE ITSカウンシルの主催で毎年開催されている国際会議である.参加登録者数は約140名であり,3日間で約160件の発表が行なわれた.また,最終日の6日にはテクニカルビジットが4コース設定され,シンガポール国内のITSに関する取り組み状況が紹介された.