著者
河谷 大和 柏崎 礼生 高井 昌彰 高井 那美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.414, pp.113-118, 2010-02-08
参考文献数
11
被引用文献数
1

近年,日本を代表するデジタルコンテンツとしてアニメ作品が注目され,特に,萌えアニメ作品と呼ばれる作品群が著しく増加している.また,アニメ人物キャラクターの魅力=萌えという概念が社会的にも広く認知されつつあり,萌えをコンセプトとする様々なビジネスの市場展開が活発である.そのような中,多種多様なアニメコンテンツ群から好みのものを自身の萌え基準で容易に検索分類したいというニーズが高まっている.そこで本稿では,萌えアニメキャラクターの顔画像に特化した萌え因子特徴抽出と評価法について述べ,これを応用したアニメキャラクター画像検索・分類システムの開発・実装及び実行結果について述べる.本システムを用いることで,アニメキャラクター画像データの萌え因子を自動分析し,ユーザの萌え基準に基づいた画像データの分類や検索が可能である.
著者
高取 祐介 武尾 英哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.148, pp.7-12, 2012-07-18

本稿では,車載センサを用いた出会い頭衝突防止システムにおいて,後方車両検出用センサおよび前方2車両検出用センサを用いた場合の性能解析を,丁字路を模したミクロスコピック交通流シミュレーションにより行っている.流入路に到着した車両が優先道路を走行する車両の位置等の情報を完全に把握できる確率を車両情報完全把握確率と定義し,性能指標として用いる.シミュレーション結果より,後方車両検出用センサを利用するケースは前方2車両検出用センサを利用するよりも高い車両情報完全把握確率を達成すること,また,前方2車両検出用センサは高交通量・低システム普及率の段階において車両情報完全把握確率の向上に寄与することが定量的に示されている.
著者
土屋 隆司 松岡 彰彦 後藤 浩一 荻野 隆彦 中尾 寿朗 竹林 一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.673, pp.21-27, 2004-02-24

近年、利用者の置かれた状況を考慮してサービスを提供するコンテクストアウェアサービスへの関心が高まっている。我々は、利用者の移動行程と現在位置を照合しつつ、利用者の置かれた状況に即した案内情報を提供する、コンテクストアウェアな旅行者案内システムを提案する。本研究では端末として携帯電話を、位置検知装置として自動改札機を使用し、実運用可能な鉄道旅客向け情報配信システムを実装し、評価した。本稿ではこのシステムのコンセプト、システム構成、および小田急線のフィールドを用いた実証実験での評価結果についても報告するとともに、今後の公共交通利用者向け案内システムの満たすべき要件、課題等について議論する。
著者
ZHANIKEEV Marat
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.369, pp.59-62, 2014-12-11

There is a very active current research on vehicular cloud computing (VCC). It may sound similar to Mobile Clouds (MCs), but VCs are mostly considered as car-to-cloud singletons, while MCs have advanced to multiparty communities and actively use the concept of Group Connect. This paper shows that cars (EVs or conventional), due to large round-the-clock batteries and predictable mobility patterns, make for a much better material for mobile clouds. This paper opens a new discussion in ITS communications, where cars gather in groups and actively employ GroupConnect for realtime and/or large-volume traffic.
著者
高野 勇介 麻生 敏正 長谷川 孝明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.171, pp.67-72, 2008-07-21
被引用文献数
4

本稿では,国道463号線の実道調査結果に基づいて,信号制御評価用シミュレータを拡張した上,高度デマンド信号制御II方式(Advanced Demand Signals-II Scheme; ADS-II方式)の性能評価を行っている.まず国道463号線の一部区間のモデル化とシミュレーションに用いるデータ取得のために実道調査を行う.つぎに調査データに基づき国道463号線の道路構造と系統制御方式をモデル化し,従来の評価用シミュレータに導入する,さらに評価用シミュレータを用いて国道463号線の系統制御方式とADS-II方式の性能比較を行い,ADS-II方式が系統制御方式に比べ,一人当たりの平均アイドリング時間が午前4時台(閑散時に相当)では約70%,午前7時台(混雑時に相当)では約60%削減されることを示している.
著者
上條 俊介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.608, pp.179-188, 2006-02-20
被引用文献数
2

事故および死者数削減・交通渋滞緩和においては,インフラおよび車載センサーによるセンシングに基づく路車間協調が今後ますます重要になる.画像処理技術は,環境変化へ頑健なシステムを構築することが困難であったことから,市場への導入が遅れていた.しかし,近年の画像処理技術自体の進歩,道路管理者等の運用者側において画像処理技術を使う上での理解が進んだことにより,市場への導入拡大が期待される.また,センシング技術は,交通事故や交通渋滞のメカニズムの解明へ向け,良質なデータを取得するための有効手段としても注目されている.本講演では,最近の画像処理技術の動向について紹介する.さらに,他のセンシング手段との融合によって事故削減・渋滞緩和へ向け,どのような最適解が有りうるかについて議論を行う.
著者
吉澤 勇気 坂本 雄児
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.105, no.609, pp.121-126, 2006-02-14

似顔絵は個人の顔の特徴を端的に表現したものである。よって似顔絵から作成されたアバタは人それぞれ唯一のものとなり他と判別しやすく、また自分の分身のようなものなので愛着がもてる。そして、似顔絵を漫画的にすることにより感情の誇張表現や漫画符号を違和感無く使用できるので、多様な感情表現がアバタを用いたコミュニケーション上で可能となる。似顔絵において髪型は個人の特徴をよく表したものであるが、個人差が大きく形が様々であるため表現が難しい。そこで本研究では、漫画では髪の毛が領域の組み合わせであることが多いことに着目し、領域分割を利用した似顔絵に適した髪型の表現と髪型特徴の強調を行い、その結果について考察した。
著者
角 文雄 中嶋 正之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.630, pp.181-186, 2003-01-28

セルアニメーション制作における時間と労力の効率化のために,再利用可能なアニメーションクリップをデータベースとして提供するシステムを構築した.本論文では,セルアニメーションの中でもリミテッド・アニメーションに焦点をあて,アニメータが効率よく動画を生成できるデータベース環境及び支援ツールをについて提案する.標準モデルを特定するモデルデータ,人間や動物の体全体の動き(歩く,走るなど)や,顔の表情のアニメーション(笑う,泣くなど),自然現象(火,水,雨,雪,風など)といった再利用し易いあるいは,動きの標準として参考になる素材アニメーションをデータベースとして提供している.アニメータが既存素材を再利用して,望む動画を効率よく生成するための汎用的な基礎技術及び応用技術,アニメータが使い易いユーザインターフェイスを検討し,その成果を反映したシステムとした.
著者
高取 祐介 長谷川 孝明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.762, pp.35-39, 2005-03-22

本論文では車車間通信を用いた安全運転支援システムの普及段階での安全性の定量的評価を行っている.搭載車両および非搭載車両それぞれの安全性の評価指標を提案し, ミクロスコピック自律走行型交通流シミュレータを用いて車両1台1台の無事故走行距離を測定することで, システムの有無による安全性を定量的に評価している.警告型支援システムの効果をシミュレーションによって評価した結果, システム搭載車では普及率が20%から60%といった比較的低普及段階においても, およそ1.5倍程度ドライバの無事故走行距離が伸びることが示されている.さらに60%を超えると安全性が大きく増加することが示されている.
著者
中西 大祐 永長 知孝 高橋 大介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS
巻号頁・発行日
vol.108, no.471, pp.59-64, 2009-03-02
被引用文献数
5

本稿では,都市景観内スポット情報とWeb上の住所情報を用いたポジショニングシステムの検討が行われている.まず,既存のポジショニングシステムの精度の確認をするために,携帯電話に搭載されているGPS機能を用いて,都市部において測位実験が行われている.次に,システムの提案が行われている.利用者は携帯電話のWebブラウザを用いて,専用フォームからサーバ側に周辺の建物に関する情報とGPS等から取得した位置情報を送信し,その情報をもとに実行されたWeb検索結果から位置情報を得ることができる.提案方式について評価するため,GPS実験の位置情報と測定地点のスポット名情報を用いたシステムの動作実験が行われ,GPS単独使用時より測位精度の向上が見られることが示されている.最後に,提案システムの考察が行われ,使用するスポットの選択,Webサイトの構造と測位誤差の関係について述べられている.
著者
酒井 恭徳 藤井 威生 マイケル ロックラン 中川 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.99, pp.1-6, 2001-05-22
参考文献数
11
被引用文献数
2

車々間通信の使用は将来のITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)において, 車両同士での情報交擬のために欠かせない技術である. 本論文では対向車の干渉を考慮した車々間通信において, DS/SS(直接拡散)方式を用いた場合とFH/SS(周波数ホッピング)方式を用いた場合を計算機シミュレーションにより比較する. その中で特に, 対向車をトラヒックモデルを用いて生起させた場合の車両の認識率に注目して検討を行う. その結果からDS/SS方式では遠近問題により対向車が大きな干渉となること, そしてFH/SS方式では遠近問題がほとんど起きないため, 対向車の干渉が十分に抑えられることを明らかにする. さらに, 車両認識率において, 距離が離れた車両に対する性能がFH/SS方式の利用により大幅に改善することを示す.
著者
道山 大悟 長谷山 美紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.486, pp.55-59, 2008-02-18
参考文献数
9

本稿では,映像検索のための画像及び音響信号に基づくシーン間の相違度定義を行う手法を提案する.提案手法では,シーン間の任意の2ショットにおいて,画像特徴量,音響特徴量,及びそれらを統合して得られた特徴量を比較し,最も類似した特徴量に対しDynamic Time Warpingを施すことによりシーン間の相違度を算出する.この際,正準相関分析を用いて得られる写像により画像特徴量と音響特徴量を同一の特徴空間にて表し,この特徴空間にて特徴量の比較を行う.新たな特徴空間は,映像から得られる画像特徴量と音響特徴量の相関が最大となるような写像を用いて定義されるため,画像信号と音響信号に含まれる共通の特徴に着目した比較が可能となる.これにより,提案手法ではシーン間で類似した特徴量を適切に選択することで,高精度なシーン間の相違度算出を実現する.本稿の最後では,提案手法により得られる相違度を用いてシーン検索の実験を行うことで,その有効性を評価する.
著者
高取 祐介 八嶋 弘幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS
巻号頁・発行日
vol.109, no.187, pp.23-28, 2009-09-02
参考文献数
8
被引用文献数
4

本稿では,前方障害物検出用センサで検出した車両走行情報を車車間通信によって周辺他車両と共有する安全運転支援システムの性能評価を行っている.前方障害物検出機能と車車間通信機能を車両が有するモデルをミクロスコピックシミュレータに導入している.また,自車を中心とした一定範囲内に存在する周辺他車両数に対する情報取得車両数の割合を情報取得率と定義し,システム機器の普及率に対する情報取得率を評価している.さらに,一定道路区間における平均事故発生間隔と,一台あたりの車両が一定距離を走行した際の平均事故遭遇頻度を普及率に対して評価している.前方障害物検出センサのみを使用するシステムと前方障害物検出センサと側後方障害物検出センサを両方使用するシステムにおいて,普及率20%から80%において同平均事故発生間隔で比較した結果,前方障害物検出センサと側後方障害物検出センサを両方使用するシステムに対して,前方障害物検出センサのみを使用するシステムは10ポイントから30ポイント高い普及率が必要となることが明らかにされている.また,平均事故遭遇頻度を比較したところ,搭載車の安全性は普及率40%までは差があるが,40%よりも普及率が向上すると,前方障害物検出センサのみを使用するシステムの平均事故遭遇頻度は前方障害物検出センサと側後方障害物検出センサを両方使用するシステムに近づくことが明らかにされている.
著者
土屋 智将
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.318, pp.41-44, 2012-11-19

EV車が低速走行時に発生させる音が一般的なエンジン車に比べて最大で20dB程小さく,車の接近に気がつかない歩行者との接触事故が多数報告されている.そこで,EV車から発生する音を歩行者がどう観測しているか調べるために,FDTD法を用いて移動音源や移動観測点を数値的に実現し,十字路や丁字路内で音響解析を行い,観測点で観測される音圧レベルを数値的に評価する.
著者
高取 祐介 武尾 英哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.163, pp.1-6, 2013-07-19

本稿では,側方車両検出用センサを利用して対向交通車両の情報を取得し,車車間通信ネットワークでその情報を共有する出会い頭衝突防止システムについて性能を解析する.丁字路流入路から交差点入口に到着した車両が優先道路を走行する車両情報を完全に把握できる確率(車両情報完全把握確率)を評価指標とし,丁字路交差点用のミクロスコピック交通流シミュレータによってシミュレーション解析する.解析結果よりセンサの検出距離,検出範囲,交通量が普及率特性に与える影響が定量的に明らかにされ,提案システムが従来システムよりも低い普及率から高い車両情報完全把握確率を達成することが示されている.
著者
和久井 祐太 大野 光平 伊丹 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.219, pp.43-48, 2011-09-21

本稿では交通シミュレータを用いて丁字路での交通流の円滑化を目的とし,車車間・路車間通信を用いた交通モデルの評価を行った.交通状況を交通渋滞や事故が発生しやすい交差点に着目し,交差点の角にビルを想定した遮蔽物がある見通しの悪い丁字路を想定した.提案方式では交差点における車両の状況を車車間・路車間通信により各車両に送信することで,効率のよい交通流をつくり渋滞の軽減を目指す.交差点では右左折車両の減速や,右左折可能かどうかの判断のための一時停止などが原因により渋滞が生じやすい.そこで提案方式では運転手の目視による右左折判断を車車間・路車間通信により,車両の位置情報,速度情報,右左折直進情報を交差点周辺の車両に送信することで右左折の判断を行う.その結果,右左折にかかる無駄な時間を軽減し,無駄な加減速,一時停止が軽減されるため交通流が円滑化する.構築したシミュレータより,車両密度,右左折完了台数,交差点手前における平均待ち時間などの指標から既存の交通環境と比較し評価および検討を行った.シミュレーションの結果,提案方式の方が既存の交通環境と比べ渋滞が緩和されているのが示された.
著者
小島 祥子 目黒 淳一 鈴木 徳祥 寺本 英二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS
巻号頁・発行日
vol.110, no.469, pp.35-40, 2011-03-04
被引用文献数
3

近年,運転支援システムの普及が進み,交差点での一時停止支援や出会い頭事故防止支援などが要望されている.これらのシステムの実現には高精度な位置推定とともに高精度な地図情報も必要である.特に運転支援に利用可能な高精度地図の普及は進んでいない.通常,運転支援用の高精度地図の作成には,専用の計測車両で情報を収集し人手で車線や交差点位置を抽出する必要があるため,地図の生成には膨大な費用がかかる.安価な方法として,カーナビの走行履歴から大まかな交通状態や道路形状を収集するプローブシステムもあるが,運転支援用には精度が不足する.そこで,我々は運転支援用の車載カメラ画像と汎用GPSの生データを用いた高精度地図生成手法を提案する.特にGPSのドップラーから得られる高精度軌跡に基づいて相対的に精度の高いローカルな運転支援地図を生成し,複数のローカルな運転支援地図からグローバルな高精度地図を生成する手法を提案する.本報は,地図生成の基本概念とその可能性検討結果について報告する.
著者
折橋 翔太 高田 涼生 松尾 康孝 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.459, pp.131-136, 2015-02-16

本稿では,8K動画におけるH.265/HEVCの符号化方式制御の手法を提案する.8K動画では,その解像度の高さに伴い,動き量が大きなものとなる.このような動画に対しては,画面間予測における動き探索の探索範囲を拡大する必要があるが,動き探索は計算コストが大きいため,必要以上の探索範囲の設定は望ましくない.そこで本手法では,外部処理によって動画の動き量を推定し,推定された動き量に合わせて探索範囲を設定することによって,高効率な符号化を行う.ここで,探索範囲を拡大する場合には,HMの動きベクトル内挿機能を活用して,GOP間隔毎の探索範囲の拡大を行う.また,動きがランダムな動画に対しては,画面内予測のみで符号化することにより,低負荷な符号化を行う.
著者
長谷川 孝明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.340, pp.19-24, 2008-12-04
被引用文献数
8

WYSIWAS(What You See Is What You Are Suggested) Navigationとは,神々に包まれて,困ったときに「こっちだよ」って教えてくれるような直感的な案内のことであり,サクッと行動可能な環境を実現する.本講演では,著者らのグループがシステム創成論に則り研究開発してきたWYSIWYAS Navigation(WyN)システムの実例を,その上位概念を示しながら紹介し,リアルワールドのIT(Information Technology)の意味を明らかにする.
著者
鈴木 聡 飯田 正博 井上 誠喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.639, pp.61-64, 2004-01-26
被引用文献数
5

近年,放送で3D CGが多用されているが,ハイビジョン,しかも生放送で,複雑な3DCGキャラクターをリアルタイムに動かすシステムはそう多くない.我々は,ハイビジョン生放送にも対応可能な,3DCGキャラクターシステム,"きらり"システムを開発し,多くの番組に利用するとともに,システムの機能拡張を図ってきた.本稿では,システムの開発経緯やシステム構成とともに,最近行った,グラフィックスワークステーションの整備,モーションキャプチャシステムの2式化,キャプチャエリアの拡大(エリア拡大用トランスミッタの追加)などの,整備および機能拡張について紹介する.これらの機能により,効率的で,信頼性の高いシステム運用が可能となっている.最近の運用事例として,2体のキャラクター同士による掛け合い,地上波デジタル放送開始記念番組「デジタルテレビ新時代」での運用について紹介する.