著者
江幡 知佳
出版者
立教大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2021-08-30

日本の大学において、学外への説明責任や教育改善への要請の高まりを背景として、主に量的アプローチを用いた学修成果の可視化が試みられている。だが、学生がどこで伸びたか/つまずいたか等、学修の過程をとらえ教育改善につなげるためには、質的アプローチに依拠した学修成果の可視化が必要といえる。そこで本研究は、一部の大学で作成・活用が試みられている教育プログラムレベルのディプロマ・ポリシー(DP)ルーブリックに着目し、①学生の学修の過程をとらえるためにDPルーブリックの作成・活用にいかなる工夫が必要か、②学修の過程をとらえることがどのように教育改善につながるかを、事例研究等に基づき明らかにすることを試みる。