著者
池上 純一
出版者
埼玉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

ヨーロッパの芸術史・思想史において「モデルネ」(近代の最先端から近代の桎梏を乗り越えようとする思潮)への道を切り開いたドイツの音楽家リヒャルト・ワーグナー(1813-83)の活動とその意義を、音楽作品のみならず著作・論文等に即して美学的、哲学的な見地から解明するとともに、ナショナリズム、ユダヤ人問題、ナチズムなどの歴史的な背景に照らして現代にまで及ぶその影響を功罪を含めて明らかにした。