著者
池口 功晃
出版者
別府大学短期大学部
雑誌
別府大学短期大学部紀要 (ISSN:02864991)
巻号頁・発行日
no.31, pp.79-92, 2012-02

宿泊観光は日帰り観光に比べ、その消費額が大きいことから、観光入込客の増加を目的とした各地方自治体の観光施策は、宿泊観光に焦点を当てたものが多い。しかし、近年、国内の高速道路を中心とした交通インフラは一部の例外を除き、漸次整備されつつあり、その結果、日帰り観光需要は従来に比べ高まりつつある。そこで、本稿においては佐賀県嬉野市、武雄市、伊万里市の3都市を事例とし、GIS(MANDARA)及びGoogle Maps を用いて、それぞれの日帰り観光客誘致圏を導出し、その特徴を比較考察した。また、小売商圏の研究で用いられてきた修正ハフモデル(ハフモデル)を援用することで、これら3都市相互間の理論上の日帰り観光客誘致力を明らかにした。