著者
池田 一二 冨田 安志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-II, エレクトロニクス, II-電子素子・応用 (ISSN:09151907)
巻号頁・発行日
vol.76, no.10, pp.621-628, 1993-10-25
参考文献数
10
被引用文献数
39

後2世代のカレントコンベア(CCII)に電流フォロワ回路を付加した4端子対能動素子のカレントコンベア(CFCCII)を用いた電流モードバイカッドフィルタの一回路形式を提案している.提案回路は電流加算器と2個の電流積分器によって構成されている.本構成は,CFCCIIの出力端子を接地または結線する回路変更で,すべての電流モード2次伝達関数が実現できる.各フィルタは高出力インピーダンスであり縦続接続が可能である.また,各フィルタのω_0,Q_0は独立に設定でき,Q_0は受動素子の比によって決まり,素子感度も0.5以下と低い,受動素子はすべて接地形であるのでIC化に有利である.更に,CFCCIIの不完全性の伝達関数への影響を検討した結果,ω_0は主としてCFCCIIの電流変換係数の影響を受け,Q_0は不完全積分器の影響を受ける.また,フィルタの動作限界周波数はQ_0の変化の許容値で決まることを示す.実際に,各フィルタを構成し実験によって良好な動作を確認している.
著者
冨田 安志 池田 一二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-II, エレクトロニクス, II-電子素子・応用 (ISSN:09151907)
巻号頁・発行日
vol.77, no.11, pp.525-527, 1994-11-25

電流フォロワ付カレントコンベア2個用いて,電流信号源として適する低出力アドミタンス可変低周波CR発振器の一回路構成を提案する.