著者
池田 広子 H. Ikeda 京都創成大学
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
no.3, pp.71-78, 2003-01-31

今や地球規模で動く時代に入り、日常生活の中で英語をコミュニケーションとして用いる能力が求められる。中学・高校で英話を学習してきたにもかかわらず、英語を聞いても分からない、英語でコミュニケーションができないという学生が多く見られる。TOEFLやTOEICのスコアも、日本人の平均値はアジア地域の中でもかなり低い状態が続いている。日本人学生はなぜ英語が聴き取れないのか、聴き取れるようになるためにはどのように学習すべきかを、リスニング・ストラテジーを構築し、日本語と英語の音声の違い、英語のリスニングに必要な様々な要素、弱点と思われる要素、効果的に補強するための要素、英語の音声を聴き取るためのストラテジー、内容理解のためのストラテジーなど、リスニングの困難点や問題点を提示し、リスニング能力の向上とリスニングの効果的な指導について考察している。