著者
辛 在卿 J.K. Shin 京都創成大学
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
no.7, pp.15-28, 2007-01-01

朝鮮半島が植民地であった当時、鉄道省管轄下の指定航路で、日本と朝鮮半島および満州を結ぶ日本の基幹路線であった、関釜連絡船以外の主要な連絡船としては、済州道と大阪を結ぶ<君が代丸>しかなかった。本論文では、<君が代丸>という船が、どのような船なのか、その歴史的実像を明らかにしたい。
著者
池田 広子 H. Ikeda 京都創成大学
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
no.3, pp.71-78, 2003-01-31

今や地球規模で動く時代に入り、日常生活の中で英語をコミュニケーションとして用いる能力が求められる。中学・高校で英話を学習してきたにもかかわらず、英語を聞いても分からない、英語でコミュニケーションができないという学生が多く見られる。TOEFLやTOEICのスコアも、日本人の平均値はアジア地域の中でもかなり低い状態が続いている。日本人学生はなぜ英語が聴き取れないのか、聴き取れるようになるためにはどのように学習すべきかを、リスニング・ストラテジーを構築し、日本語と英語の音声の違い、英語のリスニングに必要な様々な要素、弱点と思われる要素、効果的に補強するための要素、英語の音声を聴き取るためのストラテジー、内容理解のためのストラテジーなど、リスニングの困難点や問題点を提示し、リスニング能力の向上とリスニングの効果的な指導について考察している。
著者
辛 在卿 J.K. Shin 京都創成大学
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
vol.7, pp.15-28, 2007-01-01

朝鮮半島が植民地であった当時、鉄道省管轄下の指定航路で、日本と朝鮮半島および満州を結ぶ日本の基幹路線であった、関釜連絡船以外の主要な連絡船としては、済州道と大阪を結ぶ<君が代丸>しかなかった。本論文では、<君が代丸>という船が、どのような船なのか、その歴史的実像を明らかにしたい。
著者
寿山 泰二 Y. Suyama 京都創成大学
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
pp.23-37, 2001-03-31

ゼネコン,不動産,商社等が所有する大幅な含み損を抱えた販売用不動産等の強制評価減が,2000年(平成12年)3月期から1年前倒しで実施された。この背景には,グローバル・スタンダードであるIASや米国基準が提唱する時価主義の影響力も確かに大きいが,直接的にはバブル経済崩壊後の地価暴落に伴う販売用不動産等の「時価」の著しい下落に起因する突然の倒産や債権放棄要請が相次いだことに対する日本公認会計士協会の厳格な監査方針があった。換言すれば,日本公認会計士協会がゼネコン等に対する不十分な監査への批判に対応して,現行取得原価主義会計の枠内で,改めて棚卸資産である販売用不動産等の評価損の計上を厳格に要請したのである。本稿では,2000年(平成12年)3月期の決算数値から上記業界の販売用不動産等の強制評価減による影響を分析するとともに,現状の不動産評価及び会計処理方法の問題点と課題を考察している。
著者
李 正煕 金 桂淵 崔 孝先 京都創成大学 韓国中央博物館 韓国愛華図書館
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
no.7, pp.141-175, 2007-01-01

本稿は、韓国社会における韓国華僑が歴史的にどのような差別を受けてきたかについて、韓国、台湾、中国に居住している韓国華僑26名をインタビューし、その実態をあきらかにしたものである。今回のインタビュー調査によって、韓国華僑は韓国政府及び韓国社会より経済活動及び社会活動において多様な制約を受けてきたことを、具体的に把握することが出来た。
著者
富川 久美子 京都創成大学経営情報学部 Kyoto Sosei University School of Management and Business Administration
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.125-134, 2008-03-31

福知山市には、短期間の催しで多くの観光者が集まるが、通年型の観光施設も多数存在する。これらの観光施設における利用者の増大を図ることが福知山市の観光振興に繋がる。しかし、これまで市内の観光施設では利用の実態調査がなされてこなかった。本研究では、福知山城において調査を実施し、観光者の特性や観光行動を明らかにした。その結果、旅行の通過地として福知山城を訪問する者が多いが、訪問後は城を高く評価することなどが明らかになった。福知山市の観光振興には、北近畿内での福知山城のPR 強化や、希少性を生かした城づくり、また観光情報の拡充が対策として挙げられ、それによって観光者の回遊行動を促し、滞在時間の延長を図る必要がある。
著者
韓 金江 J.J. Han 京都創成大学
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
vol.7, pp.79-95, 2007-01-01

本稿は知的財産権の産業発展における役割について、中国を事例にして論じたものである。中国は1978年に「改革開放」政策を打ち出して以来、速いテンポで発展してきた。経済発展において、改革開放以降は外国の直接投資および先進技術が重要な位置を占めるようになった。政府は投資環境整備の一環として、1990年代から今までの10数年において、関係する法律の改正などによって知的財産権制度の強化を図ってきた。直接投資は、大量の資金と共に、外国の先進技術や経営管理方法などをもたらすことになるため、今後は知的財産権制度の一層の整備が予測される。