著者
池田英貴 西田友是 楽詠こう
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.113-114, 2012-03-06

本論文では, すすを従来より正確に考慮した物理ベースの燃焼現象のモデルを提案する. 従来の火炎現象のモデルは二つの大きな問題点を持っていた. 第一に, 従来法では炎と煙の物理モデルが異なっていたため, 炎から煙が自然に生じるシーンを描画する際に, 恣意的なパラメータ操作が必要であった. 第二に, 従来法ではレンダリングの際に必要となる光学パラメータの求め方が不正確であったため自然さが損なわれていた.そこで本論文では, すすの物理的機構を従来法よりも厳密にモデル化することによって, 炎と煙の両者を統一的に扱い, より正確に燃焼現象をレンダリングできる手法を提案する.