著者
河内 浩美 渡邊 典子 小柳 恭子 久保田 美雪
出版者
新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部
雑誌
新潟青陵大学紀要 (ISSN:13461737)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.139-148, 2008-03-10
被引用文献数
1

思春期にある子ども達の性に関わる行動が問題視されている。その解決策のひとつとして家庭における会話が重要であるといわれている。そこで、A県内の中学校で実施された親への性に関する出前講座への参加者およびその配偶者346人に無記名自記式質問紙調査を実施した。そのうち有効回答を得られた中学生の子どもを持つ親148人を分析対象とし、会話あり群と会話なし群に分け比較検討した。結果は、会話あり群の73人(父親10人、母親63人)、会話なし群73人(父親22人、母親51人)であった。子どもから体や心の相談があったとしたのは、会話あり群73人中57人(78.1%)、会話なし群73人中35人(47.9%)であり、会話あり群の方が有意に高かった。子どもの体や心について気になったり悩んだりしたことがあるとしたのは、会話あり群73人中47人(64.4%)、会話なし群73人中48人(65.8%)であった。