著者
室 達朗 星加 泰央 河原 荘一郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.534, pp.201-212, 1996-03-15
参考文献数
10
被引用文献数
2

本論文は, まさ土地盤上を走行するタンデムローラ等の2軸2輪式転圧ローラについて, その転圧効果を最大限にあげるために前後輪の制駆動走行時における最適制御方法を提案することを目的としている. まず, 乾燥したまさ土地盤に対する転圧ローラの走行システムについてシミュレーション解析を行い, その結果について転圧走行実験によって検証した. 制駆動力, 有効制駆動力はスリップ率の絶対値の増加とともに増大すること, ローラの沈下量はスリップ率0%付近が最小となること, まさ土の乾燥密度を最大ならしめるローラの最適制御条件はスリップ率-5%の両輪制動走行状態であることが判明した.
著者
トラン ダンタイ 室 達朗 河原 荘一郎 平川 学
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集
巻号頁・発行日
vol.2000, no.651, pp.169-180, 2000
被引用文献数
2

本研究は, 履帯式車両の履帯形状比が, フレッシュコンクリートなどの軟弱地盤上での旋回走行に与える影響について調べることを目的としている. 本報は, 実験と解析結果より, 軟弱地盤上での履帯式車両の旋回特性として, 沈下量, 有効牽引力, 旋回半径, 旋回モーメントおよび車両傾斜角に履帯形状比が及ぼす影響について示している. その結果, 履帯幅が狭く履帯長が長くなる程旋回モーメントが大きく旋回半径が大きくなることが判明した.