著者
森嶋 彌重 古賀 妙子 河合 廣 本田 嘉秀 桂山 幸典
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.25, no.12, pp.773-778, 1976-12-15 (Released:2010-09-07)
参考文献数
13
被引用文献数
5 5

奈良県室生地区で採取した高ウラン土壌を用い, ポット法によって温室内で野菜を栽培して土壌中のウランの野菜への移行, 分布を検討した。1) ハツカダイコンにおける部位別のウランの生物学的吸収比は子葉, 上位葉において, もっとも高かったが植物に必須の栄養素である土壌中の窒素, リン, カリウムなどの存在量によって影響をうけ, 欠乏肥料区において収穫したハツカダイコンのウランの生物学的吸収比は三要素区に比較して高かった。また植物体内のウランの分布はその部位の灰分重量の割合に, ほぼ比例していた。ピーマン, きゅうりのウラン分布についても同様であった。2) ハツカダイコンにおいては, 植物の生長に伴い葉部のウラン濃度はむしろ増加し, 根部においては減少の傾向が見られた。3) ハツカダイコンの葉部のウラン濃度と栽培土壌中のウラン濃度との間には正の相関が見られた。
著者
長沢 忠明 上野 陽里 河合 廣
出版者
Japan Health Physics Society
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.209-212, 1981 (Released:2010-02-25)
参考文献数
13

The transfer of tritium from a mouse injected with tritiated water to a mouse contact with the injected mouse was observed. Tritium transfered mainly through the air of small cage where both mice were haused. The kinetics of transfer to the tissues exposed to air, the skin and the lens, were similar to those to the tissues unexposed to air, the muscle and the testes. The absorbed doses of contact mice were 3-8% of injected mice for 125hr. The results showed that the contaminated individual was the source of contamination himself.