著者
河野 和彦
出版者
認知症治療研究会
雑誌
認知症治療研究会会誌 (ISSN:21892806)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.22-31, 2021 (Released:2021-02-15)
参考文献数
11

認知症は,意識が明確なときにも認知機能が病的に低いことで定義されるが,患者の高齢化時代においては,軽度の意識障害をもつ認知症患者が散見される.その場合,最優先に治療されるべきことは意識レベルであることはいうまでもない.そこで,主治医が患者に意識障害があると認識することが重要である.そしてシチコリン注射,抗てんかん薬など的確な治療を施す.
著者
河野 和彦
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.69-79, 2004-10-20 (Released:2017-09-04)
参考文献数
54
被引用文献数
1

わが国では、痴呆症のスクリーニング検査として、言語性知能を測る改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R, Hasegawa's Dementia Scale Revised version)がもっとも普及し信頼されているが、他の動作性知能検査も併用して早期の痴呆を見逃さないことが必要である。そこで、著者はその検査の第一候補として、時計描画検査(CDT, Clock Drawing Test)をここに推薦する次第である。