著者
伊藤 義弘 青柳 徹 河野 徳良
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.69, pp.221_3, 2018

<p> 近年、我が国ではコーチ(監督を含む)を育てることを目的とする「コーチ教育」に関しての研究が増加している。しかしながら、選手の立場から「どのようなコーチを求めているか」といった研究例は多くはない。情報化社会といわれている昨今、選手は様々な分野での知識が豊富になっており、非常に高いレベルで専門的知識を深めている。このような時代背景において、コーチと選手との関係性も必然的に変化しなければならない時期にきていると考えられる。また、先行研究では集団内における個人は、良くも悪くも大きく影響を受けながら成長することが示唆されている。したがって、1軍、2軍に所属する選手、年齢による若手、中堅、ベテラン選手、さらにポジション、所属年数などカテゴリーの違いから求められる指導者像が異なることが考えられる。そこで、本研究はプロ野球選手会の協力のもと、日本人現役NPBプロ野球選手823人を対象に、選手が求める監督像に関する監督像に関するアンケート調査を実施した。また、本研究を行うことにより、各カテゴリーの選手が監督にどのような「知識・能力・人物像」を求めているか明らかにし、今後の野球界の発展に寄与したいと考える。</p>