著者
沼口 直紀 中澤 篤志 白鳥 貴亮 ジェシカ ホギンス
雑誌
研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2011-CG-145, no.1, pp.1-8, 2011-11-10

モーションキャプチャは現在の映像やゲームの制作現場において必須の技術である.特に最近では安価なモーションキャプチャシステム等の開発もあり,モーションキャプチャデータ (動作データ) の一般ユーザーへの利用も広がっている.このような背景から,大規模なモーションキャプチャデータベース (動作データベース) がインターネット上に公開され,ダウンロード・利用できるようになっている.本研究では,大規模な動作データベースからユーザーの所望のデータを検索するために,センサを内蔵した人形インタフェースを用いる手法を提案する.このセンサは 17 自由度を持ち,人と同様の形状・自由度であるため,キーワード等の方法に比べ直感的に検索できる.我々は人形動作と動作データの比較手法として,部分空間法を用いた異常データ検出の考え方に基づき,人形動作と動作データを互いの部分空間に投影することで比較を行う手法を開発した.実験ではユーザーテストを行ってインタフェースの操作性や検索精度および検索時間を評価し,提案手法の有効性を確認した.