著者
桝田 秀夫 小川 剛史 町田 貴史 中澤 篤志 清川 清 竹村 治雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.1239-1248, 2008-03-15
参考文献数
15
被引用文献数
1

教育用計算機システムでは,多数の利用者に対して各種のアプリケーションが動作する一様な計算機環境を,できるだけ低いTCO (Tota1 Cost of Ownership)で実現する必要がある.運用コスト削減のためには,故障時に素早い復旧が可能であることだけでなく,そもそも故障しにくい構成をとることも重要である.本論文では,これまでの運用の中で最も故障の多かったバードディスクをクライアント上では使用しない,ディスクレス構成を用いたLinuxベースの情報教育システムの開発とその評価について述べる.また,予算措置の関係で導入時期や機種が異なる複数種類のパソコンを,一括して運用管理する必要性に対応するための構成上の工夫についても述べる.さらに,Microsoft Officeで作られた文書の激増に対して,互換性のあるOpen Office.orgやStarSuiteだけではなく,0SとしてのMicrosoft Windowsを運用せずに,Microsoft Office自体をCrossOver OfficeというWINEベースのエミュレータ上で稼働させることに挑戦している.これらの構成の設計・開発の経緯,ならびに導入後約2年間の運用実績と得られた知見について報告する.
著者
白鳥 貴亮 中澤 篤志 池内 克史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.8, pp.2242-2252, 2007-08-01
被引用文献数
6

近年コンピュータグラフィックスの分野では,自然なキャラクタのアニメーションを生成する手法が数多く提案されてきている.しかし,人間の振舞いの印象を大きく左右する表現を考慮した手法はほとんど提案されていない.そこで本論文では,表現が重要な要因となる舞踊動作を対象として,入力される音楽信号から舞踊の表現に関係する音楽情景を解析し,その結果に合った舞踊動作を生成する手法を提案する.これにより従来手法では不可能であった,音楽に合った豊かな表現をもつ舞踊動作を生成することを目的とする.動きデータからは動きのリズムと盛り上がりの特徴量を,音楽データからは楽曲構造解析によってセグメント分割し,特徴量としてリズム,盛り上がりを抽出する.舞踊動作生成時は,まず構造解析によって得られる音楽セグメント内のリズム成分と高い相関を示す動きの候補セグメントをすべて抽出する.そして最後に盛り上がり成分の相関を求めることで最適な動きセグメントを選択し,連結することで舞踊動作が生成される.様々な楽曲や動きデータに適用して実験を行い,その有効性を示す.
著者
川崎 洋 清水 雅夫 高松 淳 田中 正行 中澤 篤志 延原 章平 古川 亮 労 世紅 八木 康史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.328, pp.145-152, 2008-11-20

IEEE Computer Society主催,Computer Vision and Pattern Recognition会議が,6月22日〜28日,米国アラスカ州アンカレッジにおいて開催された.その概要を参加者9名が分担して報告する.
著者
湯口 彰重 豊田 真行 趙 崇貴 吉野 幸一郎 高松 淳 中澤 篤志 小笠原 司
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, pp.893-896, 2023 (Released:2023-12-21)
参考文献数
13

Analyzing time-series changes of the contact surface by touching is important to elucidate the touching skills of Humanitude as one of the pervasive multimodal comprehensive care methodologies. However, the transparent flat plates to capture contact surfaces used in the previous studies are far from the actual surfaces of care receivers because the surfaces of humans consist of curved shapes. In this paper, we propose a Frustrated Total Internal Reflection (FTIR) sensing system using a transparent curved plate for the purpose to capture contacting state by using a surface more similar to the human body. We evaluate the equivalent performance between data from the proposed FTIR sensing system and an FTIR sensing system using a transparent flat plate by calculating time-series contact areas and the quantitative indices representing theHumanitude's touching motion. Through these experiments, we conclude that the proposed system can obtain the same data quality for the contact areas and the indices as the FTIR system using the flat plate.
著者
中澤 篤志
出版者
公益社団法人 都市住宅学会
雑誌
都市住宅学 (ISSN:13418157)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.105, pp.4-11, 2019 (Released:2020-07-10)
参考文献数
1

The institutional framework for housing policy in Japan was started in the immediate postwar period by the Government Housing Loan Corporation, publicly-operated housings, and the Japan Housing Corporation. Japan achieved its goal of “one house per household” in 1973, two decades after the postwar housing shortages. In recent years, rapid aging and a falling birthrate have prompted a major shift in the focus of housing policy from ensuring an adequate quantity of housing to improving the overall quality of residential life. “The Basic Act for Housing” in 2006 provides a road map for the achievement of enhanced residential living standards. Measures are now being implemented under the Basic Program for Housing from FY2016 to FY2025.
著者
丹下 雄太 中澤 篤志 西田 豊明
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.413-414, 2015-03-17

非接触センサによる人の内部状態計測が可能になれば,従来の電極取り付けによる皮膚電位計測等に比べ,人の生理指標計測センサやUIとしてより日常的な利用が期待できる.本研究では,アイカメラを用い,眼の瞳孔径変化からの内部状態推測実現を目的とし,内部状態のうち集中及び画像記憶に着目,これらと瞳孔径の変化の定量的な関係を調査した.まず,集中度と瞳孔径変化の関係を調べるため,「イライラ棒タスク」を被験者に行わせ,タスク遂行中の被験者の瞳孔径を計測したところ,タスクの難易度と瞳孔径との間に正の相関が見られた.次に,画像記憶ゲームを被験者に行わせ,画像記憶と瞳孔径との関係を調査した.
著者
沼口 直紀 中澤 篤志 白鳥 貴亮 ジェシカ ホギンス
雑誌
研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2011-CG-145, no.1, pp.1-8, 2011-11-10

モーションキャプチャは現在の映像やゲームの制作現場において必須の技術である.特に最近では安価なモーションキャプチャシステム等の開発もあり,モーションキャプチャデータ (動作データ) の一般ユーザーへの利用も広がっている.このような背景から,大規模なモーションキャプチャデータベース (動作データベース) がインターネット上に公開され,ダウンロード・利用できるようになっている.本研究では,大規模な動作データベースからユーザーの所望のデータを検索するために,センサを内蔵した人形インタフェースを用いる手法を提案する.このセンサは 17 自由度を持ち,人と同様の形状・自由度であるため,キーワード等の方法に比べ直感的に検索できる.我々は人形動作と動作データの比較手法として,部分空間法を用いた異常データ検出の考え方に基づき,人形動作と動作データを互いの部分空間に投影することで比較を行う手法を開発した.実験ではユーザーテストを行ってインタフェースの操作性や検索精度および検索時間を評価し,提案手法の有効性を確認した.
著者
服部 雄一 中澤 篤志 町田 貴史 竹村 治雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.51, pp.145-150, 2006-05-18
被引用文献数
1

時系列3次元データは、応用範囲が広く今後の発展が期待される研究分野である。この時系列3次元データはデータサイズが非常に大きく、これらを伝送および保存する際は圧縮処理が必要不可欠となる。本稿では、データの時間的冗長性を削減することを目的として、3次元に拡張したHuモーメント不変量を用いた時系列ブロックマッチングによる圧縮法を提案する。この手法では、従来手法では考慮されていなかった物体の回転運動を検出することで、圧縮率の向上を図っている。Time sequence 3D data has a broad range of application and is a research area expected for the future development. The time sequence 3D data has such a huge data size that data compression is essential when it is transmitted and saved. This paper proposes a compression method by using the time sequence block-matching with extended 3D Hu invariant moment for the purpose of reduction of the data time redundancy. In this method, the data compression ratio is improved by detecting the rotational motion of an object that is not considered in the existing method.
著者
中澤 篤志 加藤 博一 井口 征士
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, pp.2895-2906, 2000-10-15
被引用文献数
5

本論文は,複数のカメラエージェントの協調によって広域環境中の人物位置検出を行う「分散カメラシステム」について述べたものである.カメラエージェントは各々1台の固定カメラを持つ画像処理コンピュータで,リアルタイムで複数の人物を追跡できる.またそれらはネットワークを通じて他のエージェントと通信を行うことができる.カメラエージェントは環境中のさまざまな位置に設置されており,互いの観察領域は重なっていたり離れていたりすることがある.さらに一部のエージェントの動作停止や新たなエージェントの追加といったイベントに対処する必要がある.このような問題に対し本論文では,各エージェントが与えられた環境マップと互いの観察領域から人物の追跡プランを動的に生成することで,複数のエージェント間で連続的に人物を追跡・位置検出する手法を提案する.実験では,追跡軌跡の評価実験およびエージェントの追加や動作停止実験を行い本手法の有効性を確認した.This paper proposes the ``Distributed Camera System''that can detect human position in a wide area.This system is constructed of many ``camera agents'' and achieves a task due to cooperation.Camera agents consist of a camera and an image processor and a computer network connects them.They are placed in a real environment and their viewing areas are either overlapping or separated.Each camera agent makes plans using an environmental map and the viewing information of the agent.Using these plans,the system can continuously track a person across all the viewing areas of camera agents.In addition, this system is robust with respect to agent's failure.We tested this system in two aspects: the detected trajectories and the system's robustness.In this paper,we present the results of these evaluations, confirming the efficiency of our system.
著者
中澤篤志 ニチュケクリスチャン ラドコフアレクサンダー 竹村治雄
雑誌
画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2011)論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.41-48, 2011-07-20

注視点推定技術は心理学やライフサイエンス,マーケティングやユーザインタフェースの分野で広く使用されている.従来の注視点推定システムは,ユーザの装着装着が必要だったり,システムの使用前に校正(キャリブレーション)を行う必要があり使用が煩雑であるという問題点がある.またこの校正は,ユーザの前面に仮想的な平面を想定し,眼球の角度と平面上の位置を対応づけるという原理に基づいており,ユーザが校正時と異なる環境に移動したり複雑な奥行きを持つ環境では大きな誤差が生じる.本論文ではこれらの問題を解決するため,眼球表面上で反射する環境光の反射像を用いた新しい注視点検出手法を提案する.本手法は眼球に入射する環境の反射光から直接注視点を推定するため,従来法の問題点を解決することができる.まず我々は眼球の幾何モデルに基づき,注視点からの光が眼球表面反射画像中で反射する位置(Gaze Reflection Point(GRP))を求める手法を開発した.これにより,眼球表面反射画像中のGRPでの画像特徴と環境画像の特徴を比較することで注視点を推定することが可能だが,実際の眼球表面反射画像は輝度・解像度ともに低く,品質の良い画像が得にくいため直接的な比較は困難である.これを解決するため,環境に高速度のパターン光を投影することで,眼球表面反射画像と環境中の点を高速かつ頑健に対応付ける手法を開発した.我々は高輝度LEDを格子状に配置しパターン光を高速にコントロールする高速度パターン光プロジェクタを開発し,高速かつ頑健な注視点検出を実現した.複数の被験者による注視点推定結果により,事前の校正や装置装着を必要とせず,従来法と同程度の精度で注視点を推定できることを確認した.
著者
松村 未来 アヌラグアグラワル 中澤 篤志 竹村 治雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.115, pp.169-176, 2008-11-20

本研究では,取得したレーザーレンジデータと Google Maps 画像を共に複数クラスに領域分割し,クラスの関係を考慮した位置合わせを行うことによって,実環境をモデリングする手法を提案する.実環境のモデリングにおいて,近年レーザーレンジセンサなどの距離センサが広く用いられている.しかし市街地のような広域環境をモデリングするためには,環境中の様々な場所で獲得した複数の距離 (レンジ) データに対して,位置合わせを行う必要がある.本手法ではまず初めに得られたレンジデータとその周囲の地理情報をそれぞれ,あらかじめ設定したいくつかのクラスに領域分割する.その後,両データのクラスが一致する地点を探索することで,レンジデータ撮影地点の判別や,相互の位置合わせを実現する.In this research, we propose a method for taking expansive 3D models of environments using highly-ac curate laser range data. Laser range data is taken using distance sensors called laser range sensors, which have grown in use over recent years, including such practical applications like Google's street-view. However, trying to model a large-scale environment like a city requires taking data from various locations around the environment, and this data must be aligned with respect to each other. In our method, we initially decide on a location to model, taking range and map data for it and classifying it into multiple regions. We then find the location and orientation on the map that allows the two results to match, giving the location and orientation of the captured range data.
著者
中澤 篤志 中岡 慎一郎 池内 克史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.36, pp.101-107, 2003-03-27
被引用文献数
7

本稿では,伝統舞踊に代表される人の動きをデジタル保存する研究の一環として,舞踊における「基本動作」と「個人の個性(動作スタイル)」を自動的に抽出することを目標としている.従来の研究例では,モーションキャプチャ等によって得られた動作データを何らかの基準でセグメンテーションし,そのデータをそのまま用いてアニメーションを生成したり,動作解析に用いるものが多かった.これに対し我々は,舞踊における動作は個々人に共通する基本動作と,個人の個性を示す動作スタイルに分離できると考え,アルゴリズムを設計した.たここで得られた解析結果を用いて,ユーザが設定したパラメータによって複数動作を合成し,新たな動作を合成することが可能になった.実験では,同一舞踊を男女で演じたデータを用い,本手法を適用することによって,その有効性を確認した.This paper presents the method to analyze human motion for the purpose of digital archive of intangible cultural heritages, such as folk dances. In the recent studies, the whole motion sequence is segmented and directly used for computer animation or motionanalysis. we proposes the ides that the human dance motion consists of "Basic Motion" and "Motion Styles". The Basic Motion is common motion for any dancers, and Mtion Styles represents the uniqueness of the individual dancers. In the experiment, we confirmed proposed method works effectively through different motion data of male and femail dancers.