著者
沼田 浩一
出版者
宝塚造形芸術大学
雑誌
Artes : bulletin of Takarazuka University of Art and Design : 宝塚造形芸術大学紀要 (ISSN:09147543)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.177-187, 2005-03-31

総合芸術である映画の主要な表現力は映像である。映像表現は絵画や演劇、音楽、舞踏、建築などといった芸術から大きく遅れて誕生したものであるが、人類はその進化の歴史において、「映像表現」を科学技術の伸展に伴って、大きく変化させてきた。「静止画」の中で描かれていた「動画的表現」から、実際にそれらが「動く映像表現」になるまでの過程を探り、映像のもつ表現の特異性を考察する。