著者
不二門 尚 洲崎 朝樹
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.89-94, 2019 (Released:2019-12-25)
参考文献数
19

軸外収差抑制のコンセプトの累進多焦点コンタクトレンズ(MFCL),および近視性の網膜像のボケを誘発する設計の同心円型多焦点MFCLが,光学的な近視進行抑制法として注目されている。CLは眼鏡と比較して,眼球運動の影響を受けないため,網膜像を理論通りにコントロールできる利点がある。MFCLの近視進行抑制率は,30%程度と報告されている。累進低加入度の累進MFCLを用いたパイロット臨床研究で,近視進行抑制が可能であることが示されたが,その機構は軸外収差理論では説明できず,調節反応量は少ないことから,調節努力軽減の機構が働いている可能性が示唆された。近年被写界深度を深めるコンセプト(extended depth of field; EDOF)のコンタクトレンズでも,臨床研究で近視進行抑制の効果が示されており,調節努力を少なくする設計のMFCLが近視抑制効果をもたらしている可能性がある。
著者
洲崎 朝樹
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.16-18, 2021 (Released:2021-03-30)
参考文献数
23
被引用文献数
1