著者
渋井 進 浅井 美紀
出版者
独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構(旧 大学評価・学位授与機構)
雑誌
大学評価・学位研究 (ISSN:18800343)
巻号頁・発行日
pp.2021.22002, (Released:2021-02-17)
参考文献数
27

2004年度から導入された認証評価制度により,全ての大学,短期大学,高等専門学校が,7年以内ごとに文部科学大臣に認証された評価機関の評価を受けることが義務付けられた。2020年度で制度導入から17年目を迎え,認証評価は3巡目に入っている。本稿では,大学改革支援・学位授与機構で認証評価を受けた大学に対して行っているアンケートを用い,1巡目・2巡目における回答の推移に着目して統計的に分析することで,大学の認証評価に対する意識の変化について明らかにした。また,アンケートにおいて大学の意識の変化が見られた項目については,回答に変化が生じた理由について,認証評価制度の改善へ向けて望まれている,改善効果の充実,作業負担の軽減,社会からの理解と支持,との関連を中心に考察を加えた。