著者
山崎 文靖 浜重 直久 浜松 晶彦 田村 明紀 楠目 修 松林 公蔵 土居 義典 小澤 利男
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.100-101, 1990-01-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
7
被引用文献数
3 2

症例は7年来の覚醒剤使用歴のある32才,男性, 1年半ぶりに覚醒剤使用の1日後にショック状態となり救急受診した.来院時, CPK・LDHの著明上昇と心エコー図上高度のびまん性壁運動低下がみられ,心筋炎と考え治療したが,急性期のCPK-MBは2%のみであり,全身状態改善後壁運動は著明に改善した.覚醒剤の急性中毒による横紋筋融解・心筋障害・脱水などがあいまって,特異な病像を呈したものと考えられた.