著者
浜永 真由子 森 弘樹 植村 法子 岡崎 睦
出版者
一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
雑誌
Oncoplastic Breast Surgery (ISSN:24324647)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.78-83, 2017-09-25 (Released:2017-09-29)
参考文献数
13

乳房インプラントの回転について, エキスパンダー・インプラントの選択との関連について検討した。2015年3月までにエキスパンダー・インプラント法による乳房再建を完了した148例153側を対象とした。使用したエキスパンダーはスムースラウンドタイプ, スムースアナトミカルタイプ, テクスチャードアナトミカルタイプに分類し, インプラントは Mentor社, Allergan社に分類した。経過観察期間は平均72.4ヵ月であった。153側中21側 (13.7%) でインプラントの回転が認められ, 判明までの期間は平均31.2ヵ月であった。回転症例は全例でスムースタイプエキスパンダーを使用しており, 最突出点が内側にくる方向に回転した。スムースタイプエキスパンダーと Mentor社インプラントの組み合わせは, スムースタイプエキスパンダーと Allergan社インプラントの組み合わせと比較して有意に回転を生じた。