著者
奥村 潤 佐野 隼輔 浦本 竜 久米 純矢 舘 伸幸 山崎 進
雑誌
研究報告システム・アーキテクチャ(ARC) (ISSN:21888574)
巻号頁・発行日
vol.2016-ARC-219, no.35, pp.1-6, 2016-03-17

倉庫を所有する企業では,在庫管理業務は非常に煩雑な作業である.そのため大企業では,倉庫の在庫をセンサーで自動検知できるような在庫管理システムを導入しているところが多い.一方で中小企業では,センサーが高額なためセンサーを持たない在庫管理システムを利用している場合が多い.その場合は人手で在庫を入力しており,十分に業務効率を改善できていない.そこで,我々は在庫を自動検知できる低コストな在庫管理システムを構築した.これはクラウドサービス kintone と Arduino を用いた IoT を組み合わせることで,低コストで最小限の機能を実現するものである.本研究では,アジャイル型の開発を行うことで,要求と成果物のギャップと,ハードウェア部品と工数のコストを削減した.