- 著者
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山岸 則夫
入江 陽一
能登 はる菜
浪岡 徹
岡田 啓司
大澤 健司
内藤 善久
- 出版者
- 日本家畜臨床学会 ・ 大動物臨床研究会
- 雑誌
- 日本家畜臨床学会誌 (ISSN:13468464)
- 巻号頁・発行日
- vol.29, no.1, pp.16-19, 2006-06-10 (Released:2009-04-22)
- 参考文献数
- 13
- 被引用文献数
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30日齢のホルスタイン種子牛1頭(雄)が、急性に落ち着きなく寝起きを繰り返し、起立時には腹部を蹴り上げるなどの疝痛症状を示した。排便量は少なく、腹部は進行性に膨満し振盪にて拍水音が聴取された。血液一般検査では、白血球数の著しい増加が顕著であった。腹部X線検査では、ガスが膨満しループ状になった小腸が腹腔内全域に観察された。右〓部切開による試験的開腹では、ガスで膨満した小腸が腹腔内に充満していた。触診にて腸問膜根の約180°反時計方向への捻転を確認し、これを用手的に整復した。術後、症例は速やかに回復した。