著者
海老名 一郎
出版者
拓殖大学経営経理研究所
雑誌
拓殖大学経営経理研究 = Takushoku University, the researches in management and accounting (ISSN:13490281)
巻号頁・発行日
no.114, pp.11-17, 2019-01

本論文は⑴国際交渉がパレート改善をもたらし,⑵交渉が批准されない場合に交渉段階でのコミットメントが実現される,形式の国際交渉モデルを構築し,国内情勢に関する情報の不完全性が国際交渉に与える影響について分析を行っている。結論として,国内情勢の不確実性の上昇は,自国,相手国,双方の交渉態度の軟化をもたらし,合意内容が批准された場合の両国政府の利得が上昇することが示された。