著者
海老名 真有美
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.253_1-253_1, 2016

<p> バスケットボールは、選手のポジションによってその果たすべき役割が異なっている。それに伴いポジションごとに求められる運動強度に応じて体力要素も異なることが明らかにされている。一方、スキルに関するポジション別の研究も行われてきているが、それはゲーム分析という観点からのものであり、チームとして達成すべき指標を明らかにしているものが殆どである。そこで本研究では、日本の大学女子選手を対象に、試合で勝利をあげるために到達すべきポジションごとの定量的な指標を明らかにすることを目的とした。2015年関東大学女子バスケットボール1部リーグの全42試合の公式スタッツに基づき、ポジションをガード、フォワード、センターに区分し、オフェンシブスタッツ(2P%、3P%、FT%、オフェンスリバウンド、アシスト、ターンオーバー)ディフェンシブスタッツ(ディフェンスリバウンド、スティール、ファウル)の計9項目から、勝利と因果関係のある項目を分析・検討した。本研究の成果は、選手が自分のポジションにおいてチームの勝利に貢献するために用いられるばかりか、日々のトレーニングにおいて強化すべき重要なポイントにもなりうるであろう。</p>