著者
深村 有史 山本 強 青木 由直
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.421-422, 1992-09-28

写真、あるいはレンダリングの結果の画像を用いて疑似絵画を作成する方法はいくつかの例が発表されているが、現在の所、作成の過程で何らかの人間の判断が介入する場合が多い。絵画において、一様なタッチで全体を表現する場合、対象となる画像によって最も細かく表現すべき箇所の出来具合いによって、絵に対する評価が決ってしまい、また、自動的に適切なタッチの細かさを選択することが非常に因難だからである。またそうして得られた画像のほとんどが、油彩やペン画のように滲みや混色などを考慮する必要のない画材を題材にしており、特に水彩表現の自動生成は実現されていなかった。本研究では、油彩表現、及び水墨画の様な単色水彩表現に加え、透明水彩のような複数の色彩を持つ水彩表現の自動生成を試みた。