著者
廣川 純也 深澤 拓海 松村 冬子 原田 実
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2016-NL-225, no.3, pp.1-7, 2016-01-15

言語処理システムの基盤技術である形態素解析では既に高い精度が実現されている.しかし,方言やネットスラングなどの標準語から外れた日本語文を解析する際,それらの表現が形態素解析で用いる辞書に登録されていないため,正しく解析ができない場合がある.本研究では方言の中でも特に関西弁を含む日本語文の形態素解析の精度向上を目指し,形態素解析器 JUMAN に関西弁特有の語の表記や活用形,連接規則を追加することで,従来は未知語として処理されていた語の正しい解析を実現する.