著者
石原 恵子 原田 実穂 石原 茂和
出版者
日本感性工学会
雑誌
感性工学研究論文集 (ISSN:13461958)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.709-716, 2008-06-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
10

Autonomous robots, which are becoming more widespread in Japanese homes and workplaces, perform such diverse functions as cleaning, or security patrolling. As people need to accept and understand these robots with which they may be in contact for extended periods, we studied Kansei in relation to the movements of robots. We observed the behavior of the people who participated in “a simulated workplace with robots experiment.”We developed six small simple robots of similar appearance but exhibited different behaviors in terms of their approaches to people; the combination of three types of movement and two types of wagging of the stick on the back. Each robot was evaluated on autonomism, Kansei, and affectiveness, anthropomorphism, safety and durability. According to the last evaluation after the session in three successive days, we concluded that approaching a person was interpreted as “cleverness”and wagging a “tail”as “charm.”The wag alone did not promote attachment but alleviated the aggression of the autonomous robot.
著者
廣川 純也 深澤 拓海 松村 冬子 原田 実
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2016-NL-225, no.3, pp.1-7, 2016-01-15

言語処理システムの基盤技術である形態素解析では既に高い精度が実現されている.しかし,方言やネットスラングなどの標準語から外れた日本語文を解析する際,それらの表現が形態素解析で用いる辞書に登録されていないため,正しく解析ができない場合がある.本研究では方言の中でも特に関西弁を含む日本語文の形態素解析の精度向上を目指し,形態素解析器 JUMAN に関西弁特有の語の表記や活用形,連接規則を追加することで,従来は未知語として処理されていた語の正しい解析を実現する.
著者
原田 実
出版者
新潮社
雑誌
新潮45
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.68-71, 2014-11
著者
横田 聡 御舩 尚志 光延 文裕 保崎 泰弘 芦田 耕三 柘野 浩史 谷崎 勝朗 斎藤 勝剛 多田 慎也 原田 実根
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.511-519, 1997
被引用文献数
4

気管支喘息患者25例 (男性10例, 女性15例, 年齢平均60歳) に対して, 当院に入院のうえ複合温泉療法 (温泉プール水泳訓練または歩行訓練, 鉱泥湿布療法, ヨードゾル吸入療法) を行い, 温泉療法の心理的・精神的要素に対する効果の評価を目的として, 入院時と退院時に心理学的検査 (CMI, SDS, およびCAI) を実施し, 比較検討を加えた。(1) CMIでは, 呼吸器系およびCIJ症状に改善がみられたが, 精神的自覚症では有意差はなかった。(2) 温泉療法後, SDSの平均値は38.7から34.2へ有意に改善し, SDS値≧40の症例も12例から3例に減少した。(3) CAIの各心理項目でスコアの有意な低下が観察され, 特に予後悲観と治療意欲の減退の項目でその割合が大きく, 各項目の平均値であるCAIスコアでも, 37.9から28.4へ有意な低下を認めた。複合温泉療法により, 気管支喘息の心理的・精神的要素の関与する症状, および, うつ的, 神経症的状態が改善されることが示唆された。
著者
小野 祥太郎 谷津 元樹 原田 実
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.471-472, 2020-02-20

本研究では、自由記述回答と選択肢回答の両部分が存在する回答データ(商品アンケートや不具合申告など)において、自由記述部分に存在するオノマトペを検出し、選択肢回答部分との対応関係を分析・表示する機能をテキストマイニングシステムSTMに実装した。このために、「擬音語・擬態語4500 日本語オノマトペ辞典」(編者 小野正弘)の意味分類別索引の分類を基に4つの大カテゴリ、12の小カテゴリを「擬音語・擬態語であらわされる様態」の下位概念としEDR電子化辞書に登録し、さらに2625概念、3750語のオノマトペをこれらの各カテゴリ下に分類配置し、日本語意味解析システムSAGEで抽出できるようにした。これにより、オノマトペと選択属性ごとの頻度を表示できるようになり、それを利用することで自動車の不具合原因の特定などに貢献できると考えられる。
著者
小倉 拓人 谷津 元樹 原田 実
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.967-975, 2019-03-15

本研究では,ユーザが指定した小説中の登場人物との自然言語による雑談対話を実現する対話システムDeep EVEの開発を行った.提案システムでは,青空文庫から取得した小説作品から発話応答の対を抽出しその発話の発話者を意味解析結果に基づきルールベースで推定することで,発話者情報付きの対話データを自動構築した.この対話データを用いて発話者情報を考慮した対話モデルの学習を行い,ユーザの入力に対し指定された小説作品中の登場人物のキャラクタ性を反映した応答文を生成するSeq2Seqモデルを構築した.応答文の自然さや登場らしさについて,主観的評価実験を行った結果,提案システムでは従来システムと比較して,より自然でキャラクタ性を反映した応答を生成できることが示唆された.
著者
西念 星宝 谷津 元樹 原田 実
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.797-807, 2019-10-15 (Released:2019-10-15)
参考文献数
10

照応詞と照応関係にある先行詞を同定することは,ロボット対話や質問応答などの自然言語処理の応用研究において,高精度を達成するために必要な要素技術とされている.そこで意味解析システムSAGEを用いて文を意味解析し,語間の意味的類似度を用いて指示代名詞の先行詞を高精度に同定する照応解析システムAnasysDを開発した.先行詞らしさを数値化するために,先行詞文節と照応詞の受け側文節との共起類似度素性や先行詞文節の上位概念分類と先行詞文節の深層格による2次元の事後確率など12種類の素性を設定した.NAISTテキストコーパスを用いてナイーブベイズ法で正解率の確率分布を学習し,先行詞らしさの確率が最も高い文節を先行詞文節とする.5分割交差検定で評価した結果,63.42%の精度を達成した.
著者
白石 仁 五十嵐 聡 原田 実
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.10, pp.1-6, 2013-05-16

本研究では,人間と計算機の自然な対話を実現することを目的に,質問応答と類推応答を用いて物語中の人物と対話できる対話システム EVE の研究開発を行った.EVE はユーザの発話に対して意味解析を行い,モダリティをもとに質問応答型推論か類推応答型推論から適切な応答推論方式を選択し,応答を生成する.質問応答型推論は,質問応答システム Metis を利用して,発話文や地の文から質問に対する回答を生成する.類推応答型推論では,ユーザの発話と意味的に類似した発話を,グラフ類似度を基に物語内の発話から検索し,この類似発話に対する物語内での応答発話に対して,ユーザ発話と類似発話の対応関係を応答発話に適用して得られた発話を生成する.小説は 「シャーロック・ホームズ」 の短篇集を用いた.In the present study, the conversation system Eve to be able to talk with the person in the story by using the question answering and the analogy response to achieve a natural conversation of man and the computer was developed. Eve performs the semantic analysis to the user's utterance, selects an appropriate response inference from the question answering type response inference or the analogy type response inference based on the modality, and generates the appropriate response. The question answering type response inference generates the answer to the question from the utterance sentence and the sentence of ground by using question answering system Metis. The analogy type response inference generates the response transformed from the response to the utterance in the story which has the highest graph similarity to the user utterance by applying the correspondence relation between the user utterance and the similar utterance in the story. A short collection of "Sherlock Holmes" was used as a novel.
著者
原田 実 鈴木 亮 南 旭瑞
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.3-22, 2002-04-10 (Released:2011-03-01)
参考文献数
15
被引用文献数
1

意味解析を用いた情報検索の一手法を提案し, 「判例」を検索対象とし日本語文章で記述した「問い合わせ文」 を検索質問とした検索システムJCareを開発する. 本研究では'文章が表す内容を, 語が格納されたノードと語間の関係 (深層格) を表すアークからなる意味グラフとして捉え, 判例文と問い合わせ文の意味グラフ間における位相同型部分の大きさをもとに, 文章間の内容類似度を算出する. このとき検索の高速化・精度向上の目的でViewという考え方を導入する. 視点 (View) により意味グラフを分割したViewグラフの類似度を求めることで, 内容的に関連性の低い文章問の計算時間, またそこから生まれるノイズを排除する.

1 0 0 0 生化学

著者
早川太郎 原田実著
出版者
医歯薬出版
巻号頁・発行日
1983
著者
原田 実 田淵 和幸 大野 博之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.2894-2902, 2002-09-15
被引用文献数
25

原田研究室ではこれまで,EDR電子化辞書に記載された情報を元に,日本語文を意味解析し格フレーム群に自動変換するシステムSAGE(Semantic frame Automatic GEnerator)を開発してきた.既存のSAGEは機能的には正しく動作するが,解析時間が文節数の指数オーダのため実利用するには問題があった.また解析精度に対する客観的な検証がされていなかった.そこで本研究では,Jiriらによる英文の構文木への語意割当て用の高速アルゴリズムの考え方をSAGEにおける係り受け木への語意と格決定用に適用して,SAGEの解析速度を向上させた.この結果,解析速度は文節数の線形オーダになった.また,EDRの解析済みコーパスを用いてSAGEの解析精度を自動的に評価するシステムを開発した.その結果,語意正解率は81.1%,格正解率は60.7%,格の宛先正解率は73.3%であった.これによってSAGEは速度面でも精度面でも意味解析システムとして実利用を開始できるレベルに至ったといえる.In the Harada laboratory,a semantic analysis system SAGE (Semantic frame Automatic GEnerator) has been developed,which converts a Japanese sentence into case frames based on the statistical information in the EDR electronic dictionary.Though SAGE operated correctly,there was such a problem in actual use that it requires the time of the exponential order of the number of clauses.In this research,based on Jiri's deterministic algorithm for assigning the word meaning to nodes of the parse tree of English sentence,the deterministic algorithm for deciding the meaning of words represented by nodes and the deep case of the relations among such nodes in the dependency tree of Japanese sentence is developed.As a result, the analytical speed became the linear order of the number of clauses.Moreover,the system to evaluate the analytical accuracy of SAGE is developed by using EDR analyzed Corpus.This evaluation revealed that the word meaning accuracy is 81.1%,the destination accuracy of case relation is 73.3% and the case relation accuracy is 60.7%.As a result,it can be said that SAGE has reached to the level that we can begin its acctual use for Japanese semantic analysis.
著者
原田 実 吉川 彰一 永井 英一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.73, pp.97-104, 1994-09-08

プログラムの保守を効率化するためには、プログラムから仕様への逆生成が重要である.本研究では、ファイル処理問題に対するCOBOLプログラムから形式的な要求仕様を逆生成する手法を提案するとともに、それを実現するシステムCOBOL Reverse Engineer for Modules:CORE/Mを開発した.プログラム理解の結果を表す要求仕様としては、等関係仕様を採用した.この仕様は、ファイル処理問題における実体や関連の属性項目間の関係と出力・更新要求を等関係式という数式の集合で表したもので、要求を非手続的に表現できる.ここでは、各計算式の項目は、"."を介してそれが所属する実体の識別子によって、また"_"を介してそれが格納されているファイル名によって修飾されている.従って、等関係式はその左辺項目の充分な意味定義になっている.CORE/MはまずCOBOLプログラムを構文解析し、ブロック構造に展開する.次にブロックが処理対象とする実体や関連を表す照合基準を抽出する.この照合基準を元に、実体識別子とファイル修飾子を導出し、ブロックに含まれる処理文内の項目を適切に修飾して等関係式に変換し出力する.事例として、176行のCOBOLプログラムを変換した結果、元のプログラムと同値の等関係式仕様を得た.今後の課題として、等価変換を用いて行儀の悪いプログラムも理解できるようにすることなどがある.I propose a technique of reverse engineering of COBOL programs, and develop a "COBOL Reverse Engineer-CORE/M-" based on this technique. CORE/M generates the non-procedural EOS specifi-cation from COBOL programs, especially performing the file processing. EOS specification consists of a set of equations, called equality relation. Each equality relation shows the relationship among the attribute items of entities. In this, each item is modified with "." by the entity having it as an attribute, and suffixed with "_" by the file storing it. CORE/M, first, parses the COBOL program, and develops it into a block structure. Next, CORE/M decides which entities are processed under what conditions in each block. It can be thought that all the statements in a block are processing the same entity fulfilling the same condition. Thus, CORE/M basically modifies every item in such a statement with the same entity identifier and the same file modifier. CORE/M actually converted the sample Cobol pro-gram consisting of 176 lines, and has generated its EOS specification bearing the same meanig.
著者
原田 実
出版者
梓書院
雑誌
季刊邪馬台国 (ISSN:0387818X)
巻号頁・発行日
no.106, pp.117-124, 2010-07