著者
廣川 純也 深澤 拓海 松村 冬子 原田 実
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2016-NL-225, no.3, pp.1-7, 2016-01-15

言語処理システムの基盤技術である形態素解析では既に高い精度が実現されている.しかし,方言やネットスラングなどの標準語から外れた日本語文を解析する際,それらの表現が形態素解析で用いる辞書に登録されていないため,正しく解析ができない場合がある.本研究では方言の中でも特に関西弁を含む日本語文の形態素解析の精度向上を目指し,形態素解析器 JUMAN に関西弁特有の語の表記や活用形,連接規則を追加することで,従来は未知語として処理されていた語の正しい解析を実現する.
著者
上田 洋 高橋 徹 加藤 文彦 松村 冬子 小林 巌生
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

筆者らはイラスト地図や古地図といった精度が厳密でない地図画像上に現在地を表示させたり、その地図画像を同地点同方向同縮尺で標準地図と切り替えたりすることができるスマートフォンアプリケーション「ちずぶらり」シリーズを制作している。そこでは地図ごとにPOI情報を付与していたが、今回、LODによる緯度経度情報付きの公開情報を動的に読み込む機能の実装を行った。その効果について議論する。
著者
松村 冬子 加藤 文彦 大向 一輝 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

学術会議の参加者は会議中の有益な議論と共に,限られた余暇の時間に開催場所の国や都市の文化などに触れる機会も期待している.本稿では,発表や会場などの会議に関する情報,会場周辺の観光,飲食,交通などの開催場所の地域情報をLinked Data化し,有意義な滞在のための情報提供を行う会議支援システムを構築した.実際に学術会議での運用から得られた知見より,必要とされる機能やデータなどについて議論する.
著者
松村 冬子 小林 巌生 嘉村 哲郎 加藤 文彦 高橋 徹 上田 洋 大向 一輝 武田 英明
雑誌
じんもんこん2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.403-408, 2011-12-03

近年では,米国や英国をはじめとした世界各国で,標準化されたデータ形式であるLinked Open Data (LOD)に基づいたデータ公開が行われている.LOD はデータのオープン化,分野内でのデータの共有,そして分野を横断したデータの共有を促進するという特徴を持っている.この特徴を考慮して,国内の博物館データベースの統合を行うLODAC Museum プロジェクトにおいては博物館情報を,横浜LOD プロジェクトでは地域で行われるイベントや施設などの地域情報をLOD とし保有している.本稿では,博物館情報と地域情報という異なる分野のLOD を連携活用することにより構築した,横浜のアート情報を提供するYokohama Art Spot と呼ばれるWeb アプリケーションについて報告し,異なるLOD の連携活用によりもたらされる効果について議論した.