著者
倉知 扶美 鳥山 夏美 深谷 実栗 松浦 加奈 桜木 惣吉
出版者
愛知教育大学保健環境センター
雑誌
Iris health : the bulletin of Center for Campus Health and Environment, Aichi University of Education (ISSN:13472801)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.33-39, 2014

本研究では,月経に伴う様々な苦痛の原因として重要な疾患である月経前症候群の,身体・精神症状や気分に対するフットマッサージの効果について,性格傾向との交互作用も併せて検討した。その結果,フットマッサージは自覚症状の軽減には必ずしも有効とは言えなかったが,怒り・敵意や混乱といった負の気分の軽減には有効と考えられた。また,非社会的な人には,不安の軽減効果が,不満をため込みやすい人には,泣きそうな気分やめまいの軽減効果が見られた一方,温厚で順応性がある人では,マッサージをしない方が泣きそうな気分の軽減効果が大きいなど,性格傾向によりマッサージの効果が異なることが示唆された。