- 著者
-
浅木 茂
西村 敏明
岩井 修一
北村 英武
増田 幸久
迫 研一
佐藤 玄徳
渋木 諭
榛沢 清昭
佐藤 彰
大方 俊樹
後藤 由夫
- 出版者
- Japan Gastroenterological Endoscopy Society
- 雑誌
- 日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
- 巻号頁・発行日
- vol.23, no.6, pp.792-798_1, 1981-06-20 (Released:2011-05-09)
- 参考文献数
- 25
- 被引用文献数
-
6
著者らは,高周波電流による内視鏡的胃ポリペクトミー時の大出血例7症例と,緊急内視鏡検査で,大出血のため止血が必要と判断した出血性胃・十二指腸潰瘍9例の出血部に,直視下に99.5%エタノールまたは純エタノールを局注し,全例止血に成功した.局注止血後の再出血例はなく全身状態の急速な改善がみられ,全例外科的処置を必要とせず内科的に管理できた.本法は操作が簡単で,出血血管の周囲に適確に局注できる内視鏡のエキスパートであれば誰れでも,どこででもできる方法で,静脈瘤以外の出血に対して効果的な止血法と考える.