著者
渡辺 宙明
出版者
日本超心理学会
雑誌
超心理学研究 (ISSN:1343926X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1-2, pp.27-31, 2005-12-09 (Released:2017-08-09)
参考文献数
4

スプーン曲げの名人、H. A氏(以下敬称略)を被験者とした。念力金属曲げ(PK Metal Bending、以後PKMBと略称する)の素材として形状記憶効果を持つ合金を使用した。今回使用した素材は次のとおりである。1. ①: 加熱すると原形(直線)に戻る針金状の形状記憶合金を被験者に渡し、スプーン曲げの時の気持ちで曲げるよう指示して、曲げてもらった。その金属を加熱したが、原形には戻らなかった。② : ①と同様の金属でコイル状に密着して巻いてあるスプリングをスプーン曲げの時の気持ちで引伸ばしてもらったが、加熱しても原形には戻らなかった。2.力を入れれば曲がるが、力を抜くと、元の形(直線)に戻る針金状の超弾性合金がある。これは、常温でこのような性質を持っている。それを渡し、曲げてもらったが、力を抜いても直線状には戻らず、塑性変形を起こしていた。