- 著者
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渡辺 扶
- 出版者
- 一般社団法人 日本エネルギー学会
- 雑誌
- 燃料協会誌 (ISSN:03693775)
- 巻号頁・発行日
- vol.35, no.5, pp.310-320, 1956-05-20 (Released:2010-06-28)
常磐炭は非粘結性の黒色褐炭である故一般焚料に適し, 專ら熱源として用いられているまた一方工業的には煉炭の製造, 加圧式製塩工業, Koppers-Totzek微粉炭ガス化炉による合成ガスの製造などに利用されて多大の成果を牧めつつある。筆者はこれらの諸工業について詳細に説明するとともに今後の常磐炭の化学的利用として現地でルルギの高圧ガス化炉を用いて低品位炭のガス化を行い, 都市ガスあるいは有機合成ガスとして大都市への高圧輸送の構想を詳述すると共に常磐低品位炭活用対策委員会が立案した卒-東京間のガスの高圧輸送計画の概要およびその経済的考察を行つている。