著者
岡村 典子 青木 洋子 渡辺 礼子
出版者
北関東医学会
雑誌
北関東医学 (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.221-228, 2017-08-01 (Released:2017-10-16)
参考文献数
21
被引用文献数
2

目 的:本研究の目的は, 副看護師長が新規着任時に抱いた思いと, 自身の役割認識を明らかにすること. 方 法:新任副看護師長37名を対象に, 「任に就いての思い」「今時点で認識している副看護師長の役割」「現在の課題」について自記式質問紙にて調査を行った. 結 果:着任時の思いとして,【担うことへの煩悶】【自身に必要とされる力への思案】【自身の評価に対する心配】【着任への抵抗】【昇格への意気込み】の5カテゴリーが, 着任した時点で認識している役割についても,【師長との連携】【スタッフへの働きかけ】【環境作り】【モデルとして存在】【業務調整】の5カテゴリーが抽出された. 結 語:副看護師長は,【担うことへの煩悶】といった立場の転換に戸惑いつつも, 職場内の改善といった【環境作り】に着目するなど, いちスタッフであったからこそ感じている役割を認識していることが推測された.