著者
渡邊 幸樹 稲村 浩 中村 嘉隆
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.379-380, 2018-03-13

近年,BLEビーコンによる屋内の人流把握が注目され,特に滞留行動の把握は様々な効果が期待される.本稿では,試作したセンシングデバイスにて周囲の移動端末に搭載されたBLEの挙動を検知し,人流から滞留者の検知と働きかけの対象となる潜在顧客の判別を試みる.取得したRSSI値の変動に対してDTWを用いたテンプレートマッチングにて潜在顧客の行動特徴を示した滞留者の判別を行った.このセンシングデバイスは環境発電による間欠動作を想定している.しかし,人流のように連続的な計測が必要な場合には間欠動作では判別精度の低下が懸念される.ハードウェア最適化を考慮した上で判別に適切な動作間隔についても議論する.