- 著者
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渡部 司
- 出版者
- 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
- 雑誌
- Synthesiology (ISSN:18826229)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, no.4, pp.296-304, 2008 (Released:2009-02-20)
- 参考文献数
- 12
- 被引用文献数
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ロータリエンコーダは360度の分度器のように円周上に目盛スケールが刻まれ、それを検出することにより角度位置情報を出力する装置である。しかし、ロータリエンコーダの目盛スケールのずれや、回転軸の偏心の影響により理想的な角度位置から偏差が存在するため、ユーザーはエンコーダから得られる角度情報の信頼性をどのように確保して良いのか困っていた。この問題を解決するべく、さまざまな角度偏差の要因を、自分自身で検出し角度校正値として出力することができる自己校正機能付きロータリエンコーダ(SelfA: Self-calibratable Angle device)を開発した。このエンコーダはこれまでブラックボックス化していた角度偏差要因を検出、分離し、そしてそれら要因を定量的に評価できる「見える化」を実現した。